11月になりました。早いもので今年も残り
2カ月を切りました。
年々、時が過ぎるのが早くなっていると感じて
いるのは私だけでしょうか?
この時期外に出ると、「金木犀」の香りに秋の深まりを
感じる今日この頃です。
さて少し前ですが、今年の夏は東京で34年ぶりに
世界陸上が開催され、多くの名場面を残して
幕を下ろしました。
陸上競技の最高峰の国際大会で輝く選手の一瞬は、
長い時間をかけてきた努力と周囲の支えの
積み重ねの賜物(たまもの)だったことと思われました。
選手たちは私たちの想像をはるかに超える
練習量をこなし、メンタルも整えてこの日のために
準備をしています。
そんな努力・苦労を垣間見たある選手のシーンを
私は忘れられません。
それは男子110mハードルで決勝まで進んだ、
村竹ラシッド選手です。
初のメダルへの挑戦も世界の5位となり悔し涙を
流しながら、「何が足りなかったんだろう・・・」という
レース後のインタビューに、私は心を打たれました。
選手を始め指導者やスタッフは練習環境を整え、
励まし、時には厳しく指導する。
その両者があって大きな力を発揮することが出来ます。
きっとこれまで、「これ以上はやれることはない!」
というレベルまでこのレースに向けて取り組まれた
こその、この言葉だったのでしょう。
これは家づくりをお仕事としている私たち企業も
同じなのではないかと思いました。
スタッフ(社員)が成長し、力を発揮できるのは
本人の努力もありますが、それだけではなく、
周囲(現場や社内)の声かけや環境づくりが
あってこそだと思うのです。
ハミングホームの目指す社員教育とは、
一人ひとりの社員の意思を尊重し、成長・活躍できる
風土(社風)を作ることにあると考えています。
各々の成長には時間が掛かります。
それがたとえ小さな成長でも、それを見つけて、
認めて挑戦を後押しすることが社員の自信に
つながるものだと思うのです。
スポーツの世界と同じように組織の力は一人だけでは
生まれません。
私も社員と共に学び励ましあいながら成長する風土を
育むことこそ会社の力を底上げできると思っています。
弊社も今月で創業57年を迎えました。
もともと大工の棟梁だった父が文字通りコツコツと、
お客様の満足と信頼を重ね続けて、それを私が引き継いで
ここまでこれまでやってきました。
これからも日々
「何か(心配りに)足りないものは無いだろうか・・・」と
思いながら、お客様の想いに応える家づくりを
心掛けていきたいと思います。
そして“地域と共に歩む工務店”として、
次の創業60年へ向けて一歩ずつ歩んでいきます。
57年目のハミングホームも、どうかよろしくお願いいたします。