今日は日曜日というのもあって、
時には家づくりの話題から離れてみて、
私が最近のニュース・記事で気になった
トピックスを、私なりの見解でコメントして
みます。
その話題とは、
フジテレビが前社長らに50億円の損害賠償請求
今週、ニュースで大きく報じられたのが
「フジテレビが港 前社長と大多 元専務を相手取り、
50億円の損害賠償を求めて提訴した」という件です。
きっかけは、元タレントの中居正広氏と
同局の元アナウンサーとの間で起きた
性暴力問題でした。
しかし当事者同士はすでに示談で和解しています。
私は、示談したのになぜこんな訴訟問題まで発展
したのか疑問でした。
そこで、少し深く掘ってみました。
示談=当事者間の合意で終了
まず押さえておきたいのは、示談の意味です。
示談は「お互いに納得したうえで、
これ以上争わない」と合意することであり、
法律上も民事上も一件落着です。
家づくりに例えれば、お施主様と工務店の間で
トラブルが起きても、直接の話し合いで合意すれば
「もうお互いチャラ」となるのと同じです。
フジテレビが追及するのは「経営責任」
私が調べてみて分かったのは、
今回フジテレビが問題にしているのは、
当事者同士の和解内容では無かった、
ということです。
焦点は「経営トップが善管注意義務を怠り、
会社に巨額の損害を与えた」という
ガバナンス責任にあります。
- 会社の損害額:約453億円
- 提訴金額:50億円+遅延損害金
つまり、性暴力そのものではなく
「対応の遅れにより会社全体の信頼を
損なった責任」を問うているということでした。
「建前」と「本音」―訴訟の行方は和解?
実業家の堀江貴文氏はこの件について、
「最終的には和解だと思う。株主への建前上、
訴訟はせざるを得ない」とコメントされています。
確かに、元社長や元専務の個人財産から
数十億を回収するのは現実的に不可能です。
この訴訟は「株主や社会への姿勢を示す“けじめ”」
という側面が強く、落としどころは和解となる
可能性が高いと見られます。
家づくりにも通じる「責任と信頼」
このニュースを聞いて、私は工務店としての
家づくりに重ねて考えてみました。
お客様との間でトラブルがあった場合、
直接示談が成立すれば解決です。
しかし、経営者としては
「なぜトラブルが起きたのか」
「組織体制は十分だったか」
といった経営責任が残ります。
家づくりもフジテレビの件も同じで、
最終的に問われるのは「信頼を守る姿勢」です。
お客様に信頼される工務店であるためには、
問題が起きたときに誠実に対応することが
何より重要だと感じます。
※おかげさまでハミングホームはこれまでの
56年間において一度も訴訟を起こしたり
起こされたことはありません。ご安心
くださいね※
まとめ|示談と経営責任の違いを理解する
- 示談は当事者同士の和解=民事的には終了
- 経営責任は別次元で追及される
- フジテレビ訴訟は建前としての意味合いが強く、
和解に落ち着く可能性大 - 家づくりでも同じく、トラブル後の
誠実な姿勢が信頼を守るカギ
フジテレビのニュースは、私にとって単なる
「芸能ニュース」ではなく、
「経営責任と信頼」の重さを考える良いきっかけでした。
ハミングホームも地域で56年以上家づくりを
続けてきました。
これからもお客様に安心して任せていただけるよう、
誠実な姿勢を大切にしてまいります。
「こんなに素晴らしくて良い家を予算以内で造ってくれて、
どうしてくれるんだ!」という喜びの訴訟は、喜んで
受け取りたいと思います。笑