最近、どこに行っても感じることが
あります。
それは「人手不足が、いよいよ待ったなしの
段階に来ている!」ということです。
バスやタクシーの運転手、建設現場、
そして飲食業界に至るまで、
あらゆる分野で外国人材の活用が
当たり前になってきました。
私自身、東京へ2泊3日の宿泊研修に行った際、
コンビニや居酒屋の店員さんが
“ほぼ全員外国人”という場面にも出会いました。
もはや特別なことではなく、
これが現実なのだと実感した瞬間でした。
つい先日も、日本航空と全日本空輸が連携し、
海外で航空整備士を育成するという
ニュースがありました。
これまでライバル関係にあった
企業同士が手を組むというのは、
それだけ人材確保が難しくなっている
証拠だと思います。
この流れは、当然ながら私たち
住宅建築業界にも無関係ではありません。
■「人」で成り立つ仕事の限界
住宅業界は、いまだに“人の手”に大きく
依存している業界です。
大工さん、左官職人、電気工事士など、
多くの専門職が関わって一つの家が完成します。
まさに、職人の技の結晶が家になるのです。
しかし現在、その担い手である職人の高齢化は進み、
若い世代の参入は減少傾向にあります。
現場では、
「人(職人)がいないから工期が延びる」
「現場監督が足りず、お仕事をお断りする」
こういったケースも珍しくなくなってきました。
では、この問題をどう解決すべきなのか。
業界全体でも、大きな課題として
向き合っているテーマです。
■自動化が変える「家づくり」
一つは、外国人材の力を借りること。
そしてもう一つが、技術の力、
つまり“自動化”です。
航空業界では、飛行機の操縦の大半が
自動化されていると言われています。
人が行うのは、最終判断や監視といった役割です。
実は建築の世界でも、同じような流れが来ています。
例えば、
・AIによる間取り提案
・自動積算による見積り作成
・工場でのプレカット加工やユニット化
これらはすでに実用化されており、
「人がゼロから作る工程」は確実に
減ってきています。
ただし、ここで大切なのは――
“すべてが自動化されるわけではない”という
点です。
■最後に残るのは「人の価値」
どれだけAIが進化しても、
「この家にどんな想いを込めるのか?」
「このご家族にとって本当に最適な暮らしは何か?」
こういった部分は、やはり人にしかできません。
むしろこれからの時代は、
“作業は機械に任せる”ことで、
“価値を考える力”がより重要になって
くるのではないでしょうか?
これは、私たち工務店にとっても同じです。
ただ家を建てるのではなく、
お客様の人生に寄り添い、
そのご家族にとっての「最適な暮らし」を
一緒に考える。
そこにこそ、私たちの存在価値があると
考えています。
■人不足時代の家づくりとは
これからは、
「人が足りないからできない」ではなく、
「どうすれば人に頼りすぎずに、より良い家を
提供できるか」
この視点がますます重要になってくるでしょう。
外国人材の活用も、自動化も、
すべてはそのための“手段”に過ぎません。
そして私たちハミングホームは、
その手段を上手に取り入れながら、
“人にしかできない価値”をより
高めていきたいと考えています。
最終的に問われるのは、
「どんな価値を提供できるか?」です。
人が足りない時代だからこそ、
人にしかできない仕事の価値が、
より一層際立ってくる――
そんな時代が、もうすぐそこまで
来ているのかもしれませんね。
そう遠くない未来では、家づくりも
のこぎりも、金づちもいらない。
工場で造られた部材を現場では
ただはめ込むだけの、
時給1,023円のアルバイトでも
組み立てられる家づくり。
そんな時代が来る可能性もゼロでは
ありません。
だからこそ、これからの住宅会社に求められるのは、
「誰がつくるか?」ではなく
「どんな価値を提供するか?」なのだと思っています。