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届かない声、聴かねばならない声・・・!?

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 気がつけば3月も、もう後半。

早いですね。田植えの準備が始まって、

そして桜の季節も間近なようです。

 さて先日の休みの日に、以前より

観たかった映画を鑑賞してきました。

おそらく、テレビなどでは頻繁に

宣伝されていなかったので、知らない

人も多いかと思いますが、タイトルは

「52ヘルツのくじらたち」 です。

私の記憶ではおそらく2021の

本屋大賞の第一位を獲ったという、

(私にとっては)すごく有名な作品です。

この年の本屋大賞ノミネート作品は、どの本も

面白かった覚えがありますが、やっぱり

1位だったこの本は、私にとっても、

非常に感動したという覚えがありました。

なので、その小説の映像化ときたら

もう、期待せずにはいられませんね。笑

結果的に申し上げると(とにかく映画を観て)

泣きたい人には、お勧めです。

映画全体を通して重くて、目をそむけたくなる

場面もありますが、いろいろと考えさせられて

最後には感動のあまりに泣いてしまいました。

虐待、DV、(親の)介護、など現代日本の

問題も浮き彫りにされていました。

とにかく主演の杉咲花(すぎさきはな)さんの

演技がとても良かったので、個人的には今年の

日本アカデミー賞の主演女優賞を上げたい

気持ちです。笑

ちなみに「52ヘルツのクジラ」とは、

クジラの中には52ヘルツの音(声)を発する

クジラがいるそうです。

でも、その音(声)はあまりに高音域なために

ほかのクジラは聞き取ることが出来ないそうです。

一生懸命に訴えたり叫んだり、歌ったりしても、

その声(音)は誰の耳にも届かない・・・。

そんな切ないクジラたちがいるんだ、そして

そのクジラのように人間にもそんな

自分の声が届かない人たちが苦しくとも

一生懸命に生きている、というのを重ねた

物語を書きたかったのだなぁと思いました。

まぁ、人によっていろんな解釈があるかと

思います。

蛇足ですが、映画では後半になって原作と

違うストーリーになっている場面があり、

私は途中で、?となりました。笑

果たして原作者はすんなりOKを出された

のかなぁと、変な心配をしてしまいました。

今年はまだ4本しか映画館にて映画を

観ていませんが、いまのところ、この

映画が今年の良かった映画(暫定)1位

となっております。

また、映画を観たらこの場で報告させて

いただきますね。