今日はクリスマス・イヴです。
バブル時代を二十歳前後で過ごした
私にとって、クリスマスはテレビやマスコミの
影響で、「恋人たちの祭典」みたいな
イメージを持ってしまいます。
でも、キリスト教徒の多い国では、
クリスマスは「家族と家で過ごす日」なの
ですよね。
私のクリスマス・イヴの思い出といえば・・・、
・・・需要が無いみたいなので割愛させて
いただきますね。笑
さて先日、東京・赤坂の高級サウナで発生した
火災事故のニュースを目にし、私は言葉を失いました。
個室サウナに閉じ込められ、逃げる術を完全に
失った状態で命を落とした可能性がある――。
建築にかかわる人間として、そしてサウナ好きの
一人として、さらに一級建築士のひとりとして
今回の事件は想像するだけで、
胸が締め付けられる思いです。
なぜなら、これは住宅にも通じる
“本質的な安全の欠如”を突きつける出来事
だと感じたからです。
■「高級」と「安全」は、まったく別物
報道を見てまず違和感を覚えたのは、
「高級サウナ」と呼ばれる施設で、なぜこれほど
基本的な安全対策が欠けていたのか、という点です。
・内側から開けられないドア
・非常ベルが作動しない
・火災報知器が機能しない
※そもそもサウナの出入り口扉に、ドアノブを
付けていたというアホ設計! アホ施工!※
これらは設備のグレードや内装の美しさとは無関係の、
命を守るための最低限の仕組みです。
どれほど高級で、おしゃれで、話題性があったとしても、
安全が担保されていなければ、それはただの“危険な箱”
でしかありません。
■ 家づくりも、同じ過ちを犯してはいけない
私たち工務店が携わる「家」は、
サウナ以上に長く・深く・人の命と生活に関わる場所です。
家は、寝ている時、体調を崩した時、災害が起きた時――
人がもっとも無防備になる場所でもあります。
だからこそ、
・非常時に逃げられる動線は確保されているか?
・停電や火災時でも機能する仕組みになっているか?
・高齢者や子どもが、直感的に安全に行動できるか?
こうした点を、「起きない前提」ではなく
「必ず起きるかもしれない前提」で
考え続けなければなりません。
■ デザインより先に、必ず考えるべきこと
最近の住宅業界では、
「かっこいい家」「映える家」「ホテルライクな家」
といった言葉が溢れています。
もちろん、住まいのデザイン性は大切です。
しかし、私たちハミングホームでは、
デザインよりも先に必ず確認することがあります。
それは、
「この家は、家族(そこに住む人)を守れるか?」
という一点です。
・万が一の時、迷わず外に出られるか?
・閉じ込められる構造になっていないか?
・設備が故障した時、致命的なリスクにならないか?
・非常時に2方向(以上)避難が確保できているか?
こうした“地味で目立たない部分”こそが、
本当の意味での住宅の品質だと、
(少なくともハミングホームの)私たちは考えています。
■ 安全は「当たり前」でなければならない
今回の事故で、特に恐ろしいと感じたのは、
多くの人が「普通に利用していた場所」で
起きた惨事だったという点です。
これは住宅でも同じです。
普段は何も起きない。
だから危険に気づかない。
しかし、ひとたび想定外が起きた瞬間、
その差が“生死”を分けることがあります。
安全とは、
「意識しなくていい状態が保たれていること」
でなければなりません。
そしてそれを実現する責任は、
住む人ではなく、造る側にあると
私は思っています。
■ 命を預かる仕事として
家づくりは、単なる商品提供ではありません。
それは、ご家族の人生と命を預かる仕事です。
今回の悲しいニュースを通じて、
改めてその重みを胸に刻みました。
ハミングホームは、
「高性能」や「高級感」よりも、
“何も起きない日常を守り続ける家”を、
これからも愚直につくり続けます。
二度と、
「防げたはずの事故」で命が失われることがないように。
この建築・家づくりの仕事に携わる者として、
心からそう願っています。
クリスマス・イヴの今日、皆さんが事故に
遭われることなく、素敵な家族との時間を過ごせる
ことを願っています・・・。
良いクリスマスをお過ごし下さい。