梅雨時期にかかわらず、天気予報のチェックは
私の日々のルーティーンになっているのですが、
週間天気予報を見てみると最近になってようやく
梅雨明けが見えてきたのかなぁと思っております。
さて先日は、川南町にての完成現場見学会が
無事に終わり、そして昨日はお施主様へ晴れて
お引渡しとなりました。
ご家族おそろいで、テープカットのセレモニーを
していただき、お施主様がとても感激されておられたのが
印象的でした。
これから、新築の新居での生活において、ご家族が笑顔の
絶えない、幸せな生活を続けて行かれることを願いながら
お引渡ししたお家を後にしました。
さて、梅雨の季節になると、洗濯物は乾きにくいし、
外出もおっくうになりますよね。
でも実は、この「雨」、私たちの家づくりとも、
とても深い関係があるんです。
今日は、そんな“雨と家”にまつわる意外なお話を
してみたいと思います。
◆ 雨の日の現場、どうなってる?
「雨の日って、工事は止まるんですか?」
これは、お客様からよくいただく質問のひとつです。
答えは「工事の種類によります」。
たとえば、基礎工事のコンクリート打設などは、
雨の影響を大きく受けます。
水分が多すぎるとコンクリートの強度に影響
するため、原則として工事日を延期します。
また、屋根の工事や外壁の防水施工も、
工事の安全を第一に考慮して雨の日には
慎重にならざるを得ません。
一方で、室内の造作工事や、電気・設備の
配線工事などは、屋根や壁が完成していれば
雨でも進めることができます。
だからこそ、私たちは天候を見越してスケジュールを
組むようにしています。
「晴れの日に外回りを、雨の日には室内を」というように、
まるで天気と相談しながら家を建てていく感覚ですね。
◆ 雨を味方にする“家のつくり方”
実は「雨の日にこそ、見えてくる良さ」もあります。
たとえば土地選びがその一つです。
「この土地、雨が降ったときに水たまりができていないかな?」
「排水(道路側溝)はちゃんとされてるかな?」
こういった“水はけのチェック”は、晴れの日にはわかりません。
土地を購入する前に、雨の日や雨上がりに見てみる。
ちょっと面倒かもしれませんが、これは“地盤や
暮らしやすさ”を見極める大事なヒントになります。
また、雨音の響き方や、屋根・軒の出方なども、
実際に雨が降ってこそ感じられるポイントです。
◆ 家そのものの“雨への備え”は大丈夫?
ハミングホームでは、雨の日でも強い家づくりを
とても大切にしています。
宮崎は台風や豪雨も多い地域。
そのため、以下のような工夫をしています。
- 軒(のき)をしっかり出すことで、外壁が
濡れにくくなる(お客様のご希望で軒が出ない
屋根を造ることもあります) - 雨樋の強度や勾配を調整して、流れをスムーズに
- ベランダやバルコニーの防水処理を念入りに
- サッシ(窓)まわりの防水テープ施工の丁寧さ
これらはすべて、目立たないけれど**「雨が降ったあとに
差が出る」部分**です。
一見、当たり前に見えることを、当たり前以上にきちんとやる――
それが、私たちハミングホームの“見えない安心”のひとつです。
◆ 雨の日の暮らしやすさも考えておこう
建てたあとの暮らしを想像するときも、雨の日の
シーンを忘れてはいけません。
たとえば…
- 玄関やホールにコート掛けやカッパ掛けがあると便利
- 勝手口から洗濯物を取り込む動線が短いとラク
- 室内物干しスペースやサンルームを確保すると、
梅雨でも問題なく物干しできます - 玄関ポーチに広めの屋根があると、傘を差したり
閉じたりがスムーズです
こうした「ちょっとした工夫」が、日常のストレスをぐっと減らしてくれます。
雨の日って、どうしても気分が沈みがちになりますから、
家の中くらいは快適に、気持ちよく過ごしたいですよね。
◆ 最後に:雨は、家の“先生”でもある
雨は、ときにやっかいな存在かもしれません。
でも実は、家づくりにおいて多くのことを
教えてくれる“先生”みたいなものです。
雨が教えてくれるのは、
- 本当に住みやすい土地かどうか
- 家の防水や通気の精度
- 暮らしやすさを左右する動線のヒント
など、どれも「住んでから差が出る」大事な
ポイントばかりです。
正に「雨降って地固まる」ですね。
これから家づくりを始める皆さんも、
ちょっと立ち止まって「雨の日の家のこと」を
考えてみませんか?
そのひと工夫が、将来の「建ててよかった!」
につながると、私は思います。