梅雨が明けてから毎日、本当に暑い日が続いていますね。
私も現場で作業をしている職人さんと会うたびに、
「どうか無理だけはしないでください。」
と声を掛けております。
家づくりは人がつくるものですから、何よりも身体が資本です。
さて先日、ある経営者のコラムを読み、とても考えさせられました。
その内容は、
「人道的な(優しい)経営者ほど会社を潰してしまうことがある」
という少し衝撃的なものでした。
一見すると、「優しい社長の方が良い会社になるのでは?」
と思ってしますよね。
もちろん私も、人に優しくあることは大切だと思っています。
しかし、会社経営となると話は少し変わってきます。
会社には社員がいて、その家族がいて、お客様がいて、協力業者さんがいます。
つまり、一人の判断が、多くの人の生活に影響を与えるのです。
だからこそ、目の前の一人だけを助ける判断が、結果として会社全体を危険にさらしてしまうこともあります。
住宅会社でも同じです。
例えば、お客様に喜んでもらいたい一心で、
「あれもサービスします。」 「これも無料でやります。」
と際限なく対応してしまえば、お客様は喜んでくださるかもしれません。
しかし、その負担は会社が背負うことになります。
利益が減れば、社員の給与や設備投資、アフターサービスにも影響が出てしまいます。
そうなれば、最終的には他のお客様にもご迷惑をお掛けすることになります。
私は会社を守るべき経営者ですので、時にはお断りしなければならないこともありますし、
契約に基づいて公平に判断することも必要です。
それは冷たいからではありません。
会社を守ることが、社員を守り、お客様を守り、地域を守ることにつながるからです。
創業から57年以上、ハミングホームが地域で家づくりを続けてこられたのも、この「優しさ」と「経営」のバランスを大切にしてきたからだと思っています。
住宅という、人生において一番高い買い物を、私たち住宅会社は携わっています。
そこでは信用・信頼が一番大切だと思っています。
そしてもちろん、人(お客様)の気持ちに寄り添うことは忘れてはいけません。
さらに言えば、経営者の私は、会社の存続も大きな使命です。
そのためには、何かあった時のための余裕(蓄え)も必要だと思っています。
優しい感情は絶対的に必要ですが、感情だけで判断するのではなく、将来まで責任を持てる選択をする。
それが、本当に優しい経営なのだと身に染みて感じています。
今日は新規のお客様との打ち合わせで、初めての間取りプランとお見積りをご提案させていただきました。
前回じっくりとご要望をヒアリングしたおかげで、間取りはとても気に入っていただけることができました。
一方で、ご予算との兼ね合いもあり、次回は別のプランもご用意して比較しながら検討することになりました。
私は、この進め方こそが成功する家づくりだと思っています。
「一生に一度だから・・・」と理想だけを追い求め、無理をしてしまえば、その後の暮らしに負担が残ることもあります。
だからこそ、こだわるところにはしっかりこだわる。
一方で、本当に必要なのか?、もっと良い方法はないのか? を一緒に考えながら、
一つひとつ納得して決めていってもらいたいのです。
その積み重ねが、後悔のない家づくりにつながります。
私たち住宅会社の役目は、家を売ることではありません。
お客様が10年後、20年後、30年後にも「この家にして良かった!」と思っていただけるよう、
最大限の知恵と工夫(という技術)を出してお手伝いをすることです。
家づくりの成功法則があるとすれば、
目先の満足だけではなく、その先の暮らしまで見据えて判断すること。
そして、その選択を支えてくれる、長く責任を果たせる住宅会社と出会うことだと思います。
そんなことを改めて実感した一日でした。