これまで、10回以上フルマラソンを完走して、
何が大変だったか? というと、
走ったその日からの「筋肉痛」です。笑
おそらく経験したことがある人には分かるとは
思いますが、それはそれは、動くたびにいや、
じっとしていても沸き起こる全身筋肉痛は
大変なものです。
私も鍼(はり)治療など試しましたが、
一番効果があったのは、マラソン完走後に
「マッサージ」を受ける事です。
これで、4日間ほど続いていた筋肉痛も
ほぼ1日で治まるようになりました。
参考までに、ということで。
さて、
空港の自動運転ニュースを見て、現場で学んできたことを思い出しました
先日、ANAとJALが、羽田空港と成田空港で、
自動運転レベル4の貨物車両を導入するという
ニュースを目にしました。
正直に言うと、私はこのニュースを見て
「なるほどな」と感じたのでした。
なぜなら、この判断の仕方が、私自身がこれまで
家づくりの現場で何度も経験してきた考え方と、
まったく同じだったからです。
空港という“管理された空間”、しかも人を乗せない
貨物輸送。
いきなり公道で始めない。
まずはリスクを限定し、「確実に回るところ」から
始める。
これは、非常に現実的で、日本らしい判断だと思います。
私が家づくりの仕事をしてきた中でも、周りから
「新しい工法を取り入れませんか?」
「この設備、今すごく流行っていますよ!」
といった提案を受けることは、これまで何度もありました。
若い頃の私は、正直言えば、そうした“新しいもの”に
心が動いた時期もありますし、
実際にいくつか導入してきたこともあります。
しかし、現場で実際に施工し、数年後に点検で再訪したとき、
「これは本当に良かったのか?」
と自問する場面も、少なからず経験してきました。
カタログ上は素晴らしい。
理屈も合っている。
でも、宮崎の気候や風、湿気、台風の中で、
本当に長く機能するかどうかは、別問題なのです。
だから今の私は、
「それは、この地域で“実運用”されていますか?」
と、必ず自分に問いかけるようにしています。
車の自動運転の話で言えば、海外ではすでに
中国のDiDi、
アメリカではWaymoが
公道での実運用に入っています。
一方、日本は慎重です。
でも私は、日本のこの慎重さを、必ずしも
悪いとは思っていません。
なぜなら、家づくりと同じで、
「失敗した時に、取り返しがつかない」
分野だからです。
過去にはアメリカで、私は車の自動運転の
実証実験中にアメリカ人の女性が事故で
亡くなるという事故(のニュース)を
目にしたことがあります。
住宅は、建て替えが簡単ではありません。
一度選んだ仕様や工法は、何十年と暮らしに影響します。
だからこそ、ハミングホームでは
・一気に新しいものに飛びつかない
・現場で確かめ、実績を見てから採用する
という姿勢を大切にしています。
最近、宮崎でも全国チェーンのレストランなどで
ロボットが客席まで配膳してくれるのを
目にします。
これも「安全が確保できる場所」から、
少しずつ広がった技術だと思う訳です。
家づくりも同じです。
劇的な変化より、静かな進化。
住んでから「そういえば、困ったことが少ないね」と
言われる家。
点検でお客様のお宅を訪問した際に、
「特に問題ないですよ」
と言われることがあります。
これは、決して“何もしていない”という
意味ではありません。
むしろ私は、この言葉を聞くたびに、
心の中でガッツポーズをしています。
派手ではないけれど、
暮らしの中でちゃんと役に立っている。
それが、私たちの仕事の答えだと思っているからです。
空港から始まった自動運転のニュースを見て、
改めて感じたのは、
「できるところから、確実に進めることの強さ」でした。
ハミングホームの家づくりも同じです。
流行より、実績。
理論より、現場。
そして何より、住んだ後の安心。
これからも私は、
目の前の現場で起きている“小さな違和感”を見逃さず、
一つひとつ確認しながら、家づくりを続けていきたいと
思います。
それが、地域で長く家づくりを続けてきた工務店の、
そして一人の現場人としての、私の正直な想いです。
近い将来、ハミングホームの造る家もロボット大工さんが
「真心を込めて」造る時代になるのでしょうか?笑
まぁ、あと5年もすると日本でも自動運転のタクシー
などが街中を走ったりしているのだろうなぁと
思う今日この頃です。