梅雨時期は、いつも以上に天気予報のチェックに
予断を許さない岩下です。
最近の天気予報は昔と違って、当たる確率は
上がったと思われますが、まだまだ一週間先の
天気予報がその通りにはなりませんね。
特に梅雨になると、梅雨前線が上がったり下がったり
するので、その正確な予報までは直前にならないと
難しいのだと思っています。
そう言えば最近は、「桃屋のつゆ」のテレビCMを
見なくなりましたね?笑
さて、家づくりのご相談を受けるなかで、
よく耳にするご要望のひとつがこれです。
「とにかく収納がたくさんほしいです!」
「物が多いので、大きな納戸が必要なのです!」
もちろん、収納はとても大切です。
モノがきちんと収まることで、家の中がスッキリして、
気持ちよく暮らせますよね。
でも実は、収納って“多ければいい”というものでは
ないんです。
今日はその理由と、収納を考えるときのコツについて、
長年お客様担当としての経験からお話ししたいと思います。
◆ 収納が多すぎると、こんなデメリットも…
「収納は広くたくさん作っておけば安心」
……と思いがちですが、実際に完成後のご家族から、
こんなお声を聞くこともあります。
- 「収納を取りすぎて、逆にモノが増えてしまった」
- 「大きな収納が使いこなせていない」
- 「結局、奥に入れたものを取り出さなくなってしまった」
そう、収納スペースを増やすことで居住スペースが
減ったり、動線が悪くなったりすることがあるんです。
せっかく建てたお家なのに、片付けにくかったら
もったいないですよね。
また、「収納が広いから」と安心して物をどんどん
詰め込んでしまい、中身が“ブラックボックス化”
する危険性もあります。
◆ 大事なのは「量」より「配置」と「使いやすさ」
収納で一番大切なのは、どれだけ入るかではなく、
どれだけ“使いやすいか”です。
例えば――
- キッチンのすぐそばにパントリーがある
- 玄関に靴だけでなくコートやカバンがしまえる
クロークがある - リビングに“隠せる収納棚”があって、
日常のごちゃつきをさっと片付けられる
こうした“場所ごとの適材適所な収納”があると、
家の中が自然と片付くんです。
「ここに、これがしまえたら便利だな」と生活を
想像しながら考えることが、いちばんのコツですね。
◆ よくある「収納の落とし穴」3選
① 大きな納戸を1つだけ作る
→ 結局“使わないモノの置き場”になってしまう。
日常でよく使うモノは、近くに小さく収納を。
② 2階にファミリークローゼット
→ 便利そうだけど、「洗濯動線が1階中心」のご家庭だと、
かえって手間に。生活スタイルに合わせて配置を考えるのが大事。
(基本的にファミリークローゼットは1階がおすすめです。)
③ 収納の扉が大きすぎる
→ 開け閉めにスペースが必要になり、家具の配置が
制限されることも。引き戸やオープン収納との
使い分けがカギ。
◆ ハミングホームの考える「ちょうどいい収納」
ハミングホームでは、“生活動線に沿った収納”を、
建てる前から一緒に考えるようにしています。
たとえば――
- 帰宅して、玄関 → 洗面 → 着替え → リビング の
動きに合わせた収納設計 - 子育て中なら、おもちゃや園グッズが片付けやすい
リビング収納 - 将来を見据えた「掃除がしやすい」「仕舞いやすい」
高さや奥行き
収納は「どれだけ広いか」ではなく、
「どれだけ“暮らしに寄り添っているか”」が大切なんです。
◆ 最後に
収納スペースは多ければ多いほどいい……そんなふうに
思っていた方も、少し見方が変わったでしょうか?
私たちハミングホームでは、打ち合わせのときに
「今の暮らし方」「物の量」「収納のクセ」なども
お聞きしながら、本当に暮らしやすい収納計画を
ご提案しています。
収納は“見えないけれど、毎日の快適さを左右する
大事な要素です。
だからこそ、間取りと一緒にしっかり考えていきたいですね。
「収納についてもっと詳しく相談したい!」という方は、
ぜひ「家づくりなんでも相談室」へお越しください。
あなたの暮らしにちょうどいい収納、一緒に考えて
いきましょう!
余談ですが、私の経験から、家づくりの要望の第一希望が
「十分な収納」と言われるお客様の家が完成して、
アフター訪問に行ってみると、
やはり収納上手で、家の中がスッキリ片付いている
家が多かったです。
収納は押し込めるのではなく、収納の70%以内で
残り30%を余裕スペースとして空けておくと
ずっと使いやすい収納となる事だと、
私はお客様宅から学びました!