ハミングホームで家を建てられるお客様は、圧倒的に子育て世代の方が多いです。
そんな私にも、子育てをしていた頃がありました。
子どもを連れて「トイザらス」に行き、おもちゃを前に目を輝かせる子どもと、
「今日は見るだけだからね!」と言い聞かせる親・・・。笑
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
その「トイザらス」の日本法人が民事再生法の適用を申請し、日本事業を「ドン・キホーテ」を運営するPPIHが引き継ぐ、というニュースを目にしました。
少子化やネット通販、中古品市場の拡大などもあり、経営が厳しくなっていたようです。
そこで私が興味を持ったのが、
「なぜドンキは、赤字になった事業を引き継ぐのだろう?」
ということでした。
調べてみると、その理由の一つとして挙げられているのが、「立地」だそうです。
トイザらスは全国のショッピングセンターや大型商業施設など、比較的条件の良い場所に店舗を構えています。
同じような場所に新しく出店しようと思っても、そう簡単にはいかないのが世の常です。
ところが事業を引き継げば、その「場所」を一気に確保できるという考えですね。
つまり、「赤字のおもちゃ屋さん」として見るのか、
「全国各地にすでに確保されている好立地の店舗網」
として見るのか、ということです。
これは、家づくりにおける「土地探し」にも似ているなぁと思いました。
土地探し中の見られたお客様から、
「この土地、形がちょっと悪いですね」
「南側道路じゃないから日当たりが心配です」
「もう少し広ければなぁ・・・」
と言われることがあります。
確かに、家づくりに適した形で、南側道路で、広くて、価格も安くて、便利が良い。
そんな土地があれば理想です。
でも、そんな100点満点の土地は、まずありません。
もしあったとしても一般の人目に触れる前に、業者が手を付けてしまうケースがほとんどだと聞いています。
しかし一方で、
一見すると欠点に見える部分が、設計次第では欠点ではなくなることもよくあります。
土地の形に合わせて建物を配置したり(←実は私、得意です。笑い)、窓の位置や高さを工夫したり、高窓から光を取り込んだり。
また道路から少し奥まっている土地だからこそ、人目を気にせず暮らせる家になることもあります。
逆に、「南向きだから絶対にいい土地だ!」
と思って購入したものの、大きな窓が道路側になり、人目が気になって一日中カーテンを閉めている・・・。
そんなケースだってあります。つまり、
「その土地をどう見るか。そして、どう活かすか」が大切だと思うのです。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが、
「見た目では分からない土地の価値」だと思います。
最近の千葉県などの豪雨災害を見るたびに、私は住宅に携わる者として考えさせられます。
多少狭かったとしても・・・。
近くに希望する施設が少なかったとしても・・・。
水害や土砂災害などのリスクが比較的低く、家族が安心して長く暮らせる場所であること。
それも土地の非常に大きな「価値」だと思わずにいられません。
ドンキが見ていたのも、「赤字のおもちゃ屋さん」という表面的な部分だけではなく、
その奥に隠れている別の価値だったのかもしれません。
土地探しや中古住宅探しにおいて、「この土地で本当に大丈夫?」
「この中古住宅、買ってリフォームする価値はある?」
そう思われたら、契約する前にぜひ私たちにご相談ください。
一般の方から見ると「ちょっと条件が悪いかな?」と思われる土地が、建築士の目で見ると、
「これは間取りによっては、お客様の要望に合った家ができそうだ!」
となることもあります。
目の前に見えている条件だけで判断するのではなく、
そこに隠れている「本当の価値」を見つけること。
それも、私たち住宅会社やお客様担当者の大切な仕事なのだと、今回のニュースを見ながら改めて考えさせられたのでした。