サッカーワールドカップでは、日本代表は惜しくも敗れてしまいましたが、
決勝トーナメントはまだまだ続いています。
私も熱心なサッカーファンというわけではありませんが、
世界最高峰の戦いとなる決勝戦まではやはり気になっています。
すると今度は、バレーボールの世界大会「ネーションズリーグ」が日本で開催されています。
中学・高校とバレー部だった私としては、こちらも見逃せません。
「見逃せない」が続いていますが、見逃せないと言えば
最近はテレビやインターネットを見ていても、
「新NISAで資産運用を始めましょう。」
「老後資金のために投資をしましょう。」
という話題を多く見聞きするようになったことです。
私自身、お金に働いてもらうという考え方は決して悪いことではないと思っています。
ただ一方で、家づくりという仕事をしていると、
「何のためにお金を増やすのか?」
という、もっと大切なことを考えさせられる場面がよくあります。
投資は人生を豊かにするための手段であって、目的ではありません。
ところが、お金を増やすこと自体が目的になってしまうと、
「まだ使うのはもったいない・・・。」
「もっと増えてからにしよう・・・。」
と、いつまでも使えなくなってしまうことがあります。
もちろん将来への備えは必要です。
何かあったときのために蓄えというのは必要だと思っています。
しかし、お金というものは、価値あるものに使ってこそ、本当の意味を持つのではないでしょうか。
家族旅行へ出かけること。
子どもとの思い出をつくること。
健康を維持するために運動をすること。
そして、毎日を快適に暮らせる住まいを手に入れること。
こうしたものは、お金以上の価値を人生にもたらしてくれます。
私にも娘が小さかった頃、一緒にお風呂へ入る時間が毎日の楽しみでした。
でも、その時間は永遠には続きません。
気が付けば、親より友達との時間が増え、一緒に過ごせる時間は少しずつ減っていきます。
だからこそ、お子様が家にいる限られた時間を、できるだけ快適な住まいで過ごしていただきたい。
それも家づくりの大切な価値の一つだと思っています。
「家は資産だから、できるだけ安い方がいい。」
そんな考え方もあるでしょう。
しかし、それだけでは本当に豊かな暮らしにはつながらないと私は思います。
夏の暑さや冬の寒さを何十年も我慢して暮らす家と、高気密・高断熱で一年中快適に暮らせる家では、
毎日の満足度は大きく違います。
家族と笑顔で過ごせる時間。
子どもが安心して成長できる環境。
ご夫婦が年齢を重ねても健康で暮らせる住まい。
こうした価値は、お金だけでは測れません。
昨日、新築工事のお客様との打ち合わせでも、それを実感する出来事がありました。
お客様から、
「いろいろ検討しましたが、やっぱり蓄電池付きの家にしてください。」
というご要望をいただきました。
お客様からその思いをじっくり聴かせていただき、
私は長い目で見た経済性はもちろん、災害による停電への備えを考えると、
その選択は十分価値があると思いました。
私は、お客様に無理な住宅ローンをおすすめすることはありません。
しかし、本当に必要な性能や安全性まで削ることもおすすめしません。
目先の価格ではなく、30年、40年先まで続く暮らし全体を考えていただきたいからです。
人生では、お金を増やすことも大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、お金を家族の幸せへと変えていくことだとこれまでの経験から感じています。
家づくりとは、単なる建物への投資ではありません。
家族と過ごすことができる限られた時間を、より豊かで、より幸せなものにするための投資です。
私たちは、そんな未来づくりのお手伝いを、一棟一棟、心を込めて続けていきたいと思っています。