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歳を取ったら考え方も変わる・・・?!

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「56歳の今、改めて考える“いい家”とは」

最近、花粉症のせいか、黄砂のせいか、

体調の思わしくない岩下です。(鼻が詰まって

眠れないくらいです。笑)

さて、おかげさまではありますが、

この仕事に携わって、気づけばもう

30年以上が経ちました。
56歳という年齢になって、今ふと立ち止まり

「いい家ってなんだろう?」と改めて考える機会

も増えています。

若い頃は、とにかく丈夫で長持ちする家をつくること、

間取りが使いやすくて見た目にもかっこいい家を

建てること、それが「いい家」だと信じて

疑いませんでした。実際、それは今でもとても

大切なことです。

でも最近は、それだけじゃ足りない気がしています。


家は「帰りたくなる場所」

私は朝が早く、毎朝4時半過ぎには起きて、

近所をランニングしています。(毎日では

ないですが・・・)

外がまだ暗いうちに走りながら、

静かな町並みの中で光のついた家を見ると、

つい想像してしまうんです。

「あの家では、昨日はどんな会話があったのかな?」
「子どもたちは今日も元気に学校に行けるのかな?」
「お父さん、お母さんは今日もお仕事かな?」などと。

家というのは、ただ住むための建物ではなく、

毎日の暮らしを受け止めてくれる“器”のようなもの。
どんなに仕事で疲れても、どんなに嫌なことがあっても、

「やっぱりうちが一番落ち着くなあ」と思える。

そんな場所が「いい家」なのだと思います。


家族の“ちょうどいい距離感”をつくる

今までたくさんのご家族と出会ってきて、

家づくりの打ち合わせを通して、

いろんな価値観に触れてきました。

あるご家族は「家族がどこにいても

顔を合わせられる空間にしたい」と言い、

また別のご家族は「それぞれが一人の時間を

持てる間取りにしたい」と話してくださいました。

どちらも正解だと思います。

家族って、ずっと一緒にいると息苦しく

なることもあるし、離れすぎると寂しさが

募るものだと思います。
だから、物理的にも心理的にも“ちょうどいい

距離感”が保てる家が、きっと「いい家」

なんだと思います。

個室がありつつも、自然とリビングに

集まりたくなる。
そんな間取りの工夫や、空気感のようなものが、

その家ごとの「ちょうどよさ」なんでしょうね。


年を重ねてわかった「小さな幸せ」の大切さ

若い頃は「広い家がいい」「収納が多いほうが

いい」「最新の設備があるほうがいい」

――そんな考えを持つこともありました。

もちろん、それが悪いということではありません。
でも56歳になった今、私自身の暮らしを振り返ってみて、
「朝、陽ざしがやわらかく差し込むリビング」
「雨音がやさしく聞こえる窓辺」
「お茶を飲みながら家族とぽつぽつ話せるダイニング」
――そんな“何気ない時間”が、いちばん豊かで

大切だなあと感じるようになりました。

(私も歳を取りました。笑)

大きなことじゃなくても、小さな幸せを

毎日味わえるような家。
そんな家が、心を満たしてくれる

「いい家」なんだと思えるようになったのです。


地元で家を建てるということ

私たちハミングホームは、宮崎県新富町を拠点に、

地域に根ざした家づくりをしています。
だからこそ、お客様の顔がずっと見える

家づくりを心がけています。

「引き渡しが終わってからが本当のお付き合い」

とよく言いますが、本当にその通りで、

10年後も20年後も「ハミングホームさんに

頼んでよかった!」と言ってもらえるように、

丁寧な仕事を心がけています。

地元で家を建てるというのは、

「建てて終わり」ではなく、

「暮らしのパートナーになる」ということ。
そんな関係性を大切にしていきたいと、

そう私は心から思っています。


最後に

「いい家とは何か?」という問いには、

きっと一つの正解はありません。

家族構成やライフスタイル、価値観によって

答えは変わりますし、年齢や人生のステージに

よっても変わっていくものです。

でも、家づくりのプロとして、

そして一人の人間として言えるのは、
「家族が笑顔で過ごせる家」
「安心して明日を迎えられる家」
そんな家こそが、やっぱり“いい家”なんじゃ

ないかな、ということです。

これからも、地域の皆さまにとっての

「いい家」を一緒につくっていけるように。
今日も誠実に、丁寧に、家づくりと

向き合っていきたいと思います。