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■ 結論:ZEH成功の鍵は「断熱×創エネ×省エネ」の最適バランス
児湯郡(新富町・高鍋町・西都市・川南町・都農町)でZEH住宅を建てる最大のメリットは、
“高温多湿・強い日射・台風”という地域特性に強い住宅ができ、さらに光熱費を大幅に削減できること。
しかし、ZEHは太陽光を載せれば完成ではありません。
本当に光熱費を下げるには、
- 断熱性能を底上げし、エネルギーを逃さないこと
- 太陽光発電でエネルギーを生むこと
- 高効率設備で使うエネルギーを減らすこと
- 「暮らし方」に合わせたエネルギーマネジメント
この4つをバランスよく設計する必要があります。
## 1. 児湯郡でZEHが向いている理由(地域特性 × 経済性)
● ① 日射量が全国トップクラス → 太陽光がよく発電する
宮崎県は年間日射量が非常に高く、
太陽光発電に最適な環境。
売電単価が下がっても自家消費でメリット大。
● ② 夏の冷房負荷が大きい → 断熱と遮熱で省エネ効果が大きい
ZEHの断熱強化(断熱等級5〜6相当)は、
夏の暑さに強い“児湯郡仕様”と言えます。
● ③ 高温多湿 → 通気・換気の質が寿命を左右する
断熱材を入れるだけでなく、
通気層・換気計画が正しく設計されているかが重要。
● ④ 台風・潮風 → 耐風性能・耐塩害素材が必須
ZEHは長寿命住宅としても評価されるため、
耐風等級2・耐塩害仕様の外壁など、地域対応が欠かせません。
## 2. ZEH住宅の費用目安と内訳
| 項目 | 費用の目安 | 内容 |
| ZEH断熱仕様 | +40〜120万円 | 高性能断熱材・高性能窓など |
| 気密性能向上 | +5〜20万円 | 気密処理・測定 |
| 太陽光発電 | +100〜180万円 | 5〜7kWが一般的 |
| 高効率設備(給湯・空調) | +20〜50万円 | エコキュート・高効率エアコン |
| 蓄電池(任意) | +80〜200万円 | 導入は任意だが安定性UP |
ZEH化の追加費用は約100〜250万円ですが、
光熱費削減と補助金により、長期的にはプラスになるケースが多いのが特徴です。
## 3. 児湯郡でのZEH設計に欠かせない「断熱・遮熱」のポイント
(1)断熱性能の底上げ
ZEH基準(UA値0.6以下)に加えて、
宮崎の気候では“遮熱”も重要。
- 屋根面の遮熱シート
- 小屋裏換気の強化
- Low-E遮熱ガラス(南・西側)
- 隙間を減らす気密施工(C値=1.0以下推奨)
断熱 × 遮熱の両立で冷房負荷が減り、省エネ性が向上します。
(2)夏と冬の太陽光をコントロール
庇(ひさし)や縦型ルーバーの設計により、
夏は日射を遮り、冬は日射を取り入れることが可能。
ZEHは設備だけでなく、
「設計力」でエネルギー性能が大きく変わります。
## 4. 創エネ(太陽光)を最大限活かす“エネルギーマネジメント”
● 自家消費が最大のキーワード
電力買い取り価格(FIT)は下がり続けているため、
「売る」より「自宅で使う」ほうが得です。
● エネルギーマネジメント(HEMS)の活用
家庭の消費電力を可視化し、
使用タイミングを調整することで節約が可能に。
代表的な使い方例:
- 洗濯・食洗機 → 太陽光が出ている昼間に
- EV車の充電 → 発電ピークと合わせる
- 蓄電池 → 夜間の電力を賄う
暮らし方に合わせた運用が「光熱費ゼロ」に近づくポイント。
## 5. 高効率設備を正しく組み合わせる
| 設備 | おすすめ理由 |
| エコキュート | 夜間電力 or 太陽光で効率加熱 |
| 高効率エアコン | 夏の電気代削減に最も効果大 |
| 全館空調(任意) | 温湿度管理の質が向上 |
| 24時間換気(第1種) | 熱交換で省エネ+空気がきれい |
児湯郡は湿気が多いため、
除湿性能の高い空調計画が特におすすめです。
## 6. ZEH住宅を“本当に得する家”にするコツ
- 太陽光は5〜7kWと大きめが有利
- 冷蔵庫や洗濯乾燥機など家電の省エネ性能も重要
- 内部発熱(照明・家電)を抑える設計を意識
- メンテナンス性の高い素材を選ぶ
- 夏の冷房負荷を下げる工夫(庇・軒・シェード)を必ず入れる
ZEHは“設備頼み”ではなく“設計 + 暮らし方”がコスト削減の決め手です。
◆ 専門家コメント(一級建築士・岩下政人)

「ZEH住宅は太陽光を載せれば完成と思われがちですが、
本当の省エネは“設計段階の工夫”で大きく差が出ます。
断熱・通気・日射コントロールを整えたうえでエネルギーを生み、
正しく使う仕組みを作ることが、児湯郡では特に重要です。」
## 7. よくある質問(FAQ)
Q1. ZEH化の追加費用はどれくらい?
A. 100〜250万円が一般的ですが内容で変わります。
Q2. 太陽光は載せたほうが得?
A. 児湯郡の日射量なら自家消費で大きなメリットがあります。
Q3. 蓄電池は必要?
A. あると自家消費率が上がりますが、必須ではありません。
Q4. 断熱性能はどれくらい必要?
A. UA値0.6以下(断熱等級5)は必須。
Q5. 気密はどれくらい?
A. C値1.0以下を推奨。
Q6. 台風対策は?
A. 耐風等級2・耐塩害外装・屋根固定の強化が定番です。
Q7. ZEHとHEAT20はどちらがいい?
A. 併用可能です。G1〜G2は快適性が段違い。
Q8. ZEH補助金は使える?
A. 使えます。年度により内容が変わるため早めの相談が必須。
Q9. 売電はどれくらい期待できる?
A. 昼間の自家消費を優先し、余剰を売る運用が最も効率的です。
Q10. 工務店選びのポイントは?
A. 断熱・気密・日射設計の知識が深い地元工務店を選びましょう。
## 8. まとめ
児湯郡でZEH住宅を建てる最大の魅力は、
地域気候に合わせて光熱費を最小化できること。
- 断熱・遮熱でエネルギーを逃がさない
- 太陽光でエネルギーを生む
- 高効率設備でエネルギーを節約
- エネルギーマネジメントで無駄をなくす
この4つを組み合わせることで、
“光熱費を抑えた快適な暮らし”が実現します。
【会社情報】
ハミングホーム
〒889-1412
宮崎県児湯郡新富町富田東1-17
TEL:0120-958-347
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代表取締役社長 一級建築士 岩下政人